期待をはずすポートー祭りのラスト・デイ

プーケット・ポートー祭り今日でポートー祭りも最終日。

編集部で調べたととろによれば、最終日には初日に飾られていた紙でつくったポートーコン(神)が燃やされる。実際、台湾ではそうされているとある。

ところが、7時過ぎにPor Tor Kong Shrine (ポートーコン寺)に行ってみると、すでに紙のポートーコンの姿はなかった!!

日本のお盆の送り火にあたるはずなのに。それが祭りとしても最後を飾るものと信じていたのに、なんてこと!

寺の世話係の人に聞いてプーケット・ポートーフェスティバルみると、なんとあの紙のポートーコン(神)は初日の夜中、サパンヒンですでに燃やされたという。それじゃあ、今日はなにするの?という問いに、その人は『供えてある線香の香炉をサパンヒンに23時ごろ持って行って燃やすんだよ』といった。たぶん、香炉自体は燃やさないと思うのだが….。

まったく、そういう最後は読めなかった。落胆しながら、気が抜けて寺を出た。それでも今日も出店が出て、人も結構出ていた。

プーケット・ポートーフェスティバルこの時代にあって、露天で映写機で映画が流されていた。見ている人もいないようだが、これはやることに意味があるらしく、これによって、2500バーツが寺にタンブン(寄付)されるのだそうだ。映画よりも、こんな映写機がまだあることに感動してしまう。

この辺りは古い家が多く、通り沿いの家のなかにはどこも立派な神棚が供えられている。古いタイプの長屋もあるし、昼はどうっていうことない感じなのだが、夜になると、古ぼけた部分も上手くしっとりして、ずいぶんと味わいのある街並みに見えた。

自分たちとしては、最後に盛り上がりに欠ける祭りではあったが、最後はサパンヒンなのだなあと思った。ベジタリアン・フェスティバル(キンジェー)もサパンヒンから神様を迎え、最後はサパンヒンから神様たちを見送る。いつの場合もサパンヒンがプーケットに下りてくる神様たちの玄関なのだと納得した。

プーケット・ポートーフェスティバルところで、お供えする亀のお供えものだが、50代の中華系タイ人に聞いたところによると、小さい時に亀を供えた記憶がないという。

亀のお供えものを供えることは、意外に古くない?という疑問が残ったことを最後に記しておきます。

 

 

 

 

 

あの世に鬼を連れ帰るポートーコンという神様

Phuket Por Tor festival
様々な供物が並ぶ@Por Tor Kong Shrine

今回はこのポートーまつりの主人公ともいうべきポートーコン(Por Tor Kong)という神様はどんな役割を果たしているのかを紹介します。

【祭りの終わりに紙で作ったポートーコンは燃やされて死者の霊を連れ帰る】

Phuket Por Tor Kong Shrine
こちらが紙で作られたポートーコン神様。


ポートーコンは漢字で大士爺(または普渡公)と書きます。大士爺は、悪いことをする好兄弟という鬼の頭領でした。手下を引き連れ悪事をし、この世に不安をもたらしていました。

しかし、その後、観音菩薩に降伏してからは、悪事をやめ正しいことをするようになります。

大士爺の頭の上に観音菩薩が立つようになり、お盆(普渡)の期間中、死者の霊を管理するように大士爺に祈願するようになりました。

お盆(普渡)の祭礼が終わると、紙で作った大士爺の神像を他の紙とともに燃やします。これによって死者の霊(悪さをする鬼)をあの世に連れて行き、この世にに平和が戻ってくるとされました。

【お盆、中元普渡とは何でしょう?】

元々は、中元節は中国の道教信者たちが祖先を祭祀する日でした。
旧暦7月15日がその日で、三界公(天官・地官・水官)の中の地官の誕生を祝いました。

地官は人間の普業と悪行を考察するためこの世に来るとされ、一般には地官を祭祀する儀式と家庭で祖先を供養する日となりました。

つまり、普渡は本来は「鬼」を供養するという意味で、三界公とは無関係ですが、どちらも同じ日に行われるため両者を一本化したといわれています。

【赤いカメがお供えされるのは】

Por Tor フェスティバル@プーケット
亀が解体されるの図。このとき、この祭りに熱中しているJが撮った写真に不思議な光が差し込んだ!


本来は中国のお盆に発し、身寄りのない霊などが悪さをしないように町中にお供え物をする、というものですが、プーケットでは赤いカメのお菓子をお供えして【幸運や長寿を願う】という意味を込めたまつりになっています。

これは上記の説明にあるように【地官の誕生日のお祝い】を込めているのでしょうか?(勝手な考えです。)

プーケットには道教の中国寺(タイ名でサンチャオ)がなんと44寺あるのだそうです。各サンチャオではそれぞれ祀られる神様が違い、有名なキンジェーや次いでこのポートー祭り以外はひっそりと催されています。

そういう祭りのインフォメーションはほんとうに入手しにくい状況にあります。そして自分たちは今まで気にしていなかったけれど、プーケットはすごくユニークな土地柄なのかもしれない、と思い始めました。

祭り好きも相まって編集部はプーケットの祭りについて、もっとレポートしてみようと思い始めたわけです。

ポートー祭り初日。いろいろなお供え物があがります。@Por Tor Kong Shrine

プーケット Por Tor Festival プーケットのポートーフェスティバル、編集部では勝手にお亀まつりと呼んでいますが、このポートーまつりで祀られる【ポートーコン】という神様が祀られている中国寺、通称ポートーコンに、今朝行ってみました。 プーケット Pot tor kong Shrine

まつりの初日とあって、カメはもちろんこと、豪華豚の丸焼き、ダッグやチキン、フルーツ、練り物、それからいろんな動物を象ったお供えものがずらっとすでに並んでいました。

プーケット Por Ton Kong Shrine
カエルですか?!!

バチあたりな発言ですが、この動物型のお供えものがけっこうキモかったりします。そしてこれまたよく作ってあるんです。なぜこんなキモ系も登場するかといえば、その昔は肉を切ることなく供えられたからとも。 続きを読む ポートー祭り初日。いろいろなお供え物があがります。@Por Tor Kong Shrine

カメの行く末は?-Por Tor Festival

『Por Tor Festival(ポートーフェスティバル)』が8月12日から始まりました。開催期間は陰暦に準ずるため、はっきりしない部分がありますが、2014年は8月24日までとなっています。

ポートーフェスティバルって何だ?

プーケットに住むタイ人の30%は中国系タイ人です。多くは、19世紀に錫の生産や交易で中国の福建省から移民してきた人たちです。そのため、プーケットタウンでは昔ながらの中華系の行事やお祭りが陰暦に準じて催されます。

この『ポートーフェスティバル』は陰暦の7月、約1ヵ月間行われる、いわゆる中国のお盆に準じると考えられます。日本でもちょうどお盆ですよね。この期間はあの世の門が開かれ、ご先祖様の霊が帰ってきますが、弔ってくれる縁者のいない霊(ハングリーゴースト)も戻ってくると信じられ、この霊を供養するため、街中では供養のお供え台が設けられ、食べ物やお線香をお供えします。

英語名ではHungry Ghosts Festival と呼ばれていますよ。プーケットでは通称POR TOR KONG と呼ばれるSeng Tek Bel Shrine(中国寺)が有名です。今年からこの祭りも盛大になったようで、8月14日は昼からプーケットタウンでパレードなどもあります。そして明日の夜もQueen Sirikit Parkで儀式が行われる予定です。 続きを読む カメの行く末は?-Por Tor Festival