プーケットを守る土地神【ポ・ター・ト・セ】驚愕の歴史!

トセ山に鎮座する【ポ・ター・ト・セ】│Pho Ta To Sae Shrine

メインの祠に祀られるト・セのご神体3体
メインの祠に祀られるト・セのご神体3体

プーケットタウンに居るとは思えない、懐かしい土と緑の混ざった夏山の匂いのするト・セ山に宿る土地神様。

ト・セとは、プーケットタウン北東にある山を守るイスラム教の土地神様の一人。昔からプーケットの土地はイスラム教やバラモン教の神様が宿ると信じられている。

『ト』と呼ばれるこの神様は、島内の山や中国寺内で宗教の垣根を越えて信仰さるプーケット独特の土着神なのだ。また、タイ人宅の庭先で目にすることのある小さな祠も『ト』のスピリットを祀っている。

イスラム教は偶像崇拝がないはずなのに、ト・セのご神体がここにはある! これだけでも結構驚きなのに、この神さまを祀り始めたのは、錫鉱で働く中国人移民が先住者である土地神様に敬意を表すと共に、自分達の定住の許しを得るために祀ったという言い伝えでさらにビックリだ。

中国寺でもなくモスクでもない場所でイスラム教土着神と中国系文化が融合し信仰されている・・・。

どうしたらこんなことがありえるの?

中国人移民たちは移住先の神様と自分達の神々を宗教の隔たりなく混ぜこぜに祀りはじめたらしい。これはシンガポールやマレーシアでも珍しくないらしいが、プーケットではさらにイスラム教までも混ぜ込む驚愕の文化を生むことに!

ト・セの場所は・・・

プーケット市役所交差点から車で5分ほどト・セ山(通称モンキーヒル、お猿さんがいる山)を登ると、まだ山の中腹であろう高台にPho Ta To Sae(ポ・ター・ト・セ)が祀られている。そこは深い緑に包まれ、山肌を流れる滝があり東海岸の海まで見渡せる絶好のロケーション。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

山の麓にたつポートートセ
山の麓にたつポータートセ

中央にはイスラム教の衣装をまとうト・セのご神体3体を祀るメインの祠、左側には滝が流れ、右側には小さな祠で色々な姿のご神体を祀っている。

ひな壇の最上段に3体のト・セ、数段下に3匹のトラ、イスラム教のシンボルの描かれた壁を背に立つト・セは、まるで眼下に広がるプーケットの地を見守るかのように祀られている。

斜面に建つ祠には、イスラム教、仏教、バラモン教、とぐろを巻いたコブラのような蛇のご神体、もう一人道教の土地神様もいた。その神様はトラに変身することができるという言い伝えもあり、数々のトラの置物?ご神体?があった。(これらについてはまた今度書くことにします。)

背後の石はまるで亀のような形をしている。
背後の石はまるで亀のような形をしている。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

長年住んでいてもプーケットタウンにはまだまだ新しい発見が多く、ト・セ神社のもその一つ。

この神社は文化が混ざり合ったプーケットそのもの。そしてなにより理屈では説明でなんできないけど、日頃スピリチュアルでもなければ迷信深くない私でも、仏像や観音様にはない何か力強いエネルギーをビシビシ感じた。

パワースポットってこういう所のことをいうのかも!

ト・セのお参り

祠の入口で売っているお供え物を買ってお参りした。お供え物には、プリックチーファー(大きく赤い唐辛子)、ミニ葉巻のようなタバコ、ビートルナッツをワイルドペッパーで巻いたもの、ポマライ(花のガーランド)、水、丸いお線香だのセットだ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ト・セは赤色が好きといわれ、プリックチーファーをお供えするそうだ。祠にはお世話役のおばさんがいて、いわゆる『お線香』を渡される。イスラム教の神様をお線香でお参りしてアラビア語(?)の文言を唱えるという、なかなか他の地ではありえない参拝スタイル。

最後に香りの良い丸いお線香に火をつけてお参りは終わる。敬謙なイスラム教徒を除いて、仏教徒のタイ人はこの神社にお参りするようだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA